行蹟ぎょうせき)” の例文
事業という大きな慰藉いしゃがあって、毎日多くの時間をその方に没頭していればよいのでしたが、千代子にはそんなものはなくて、却って、里方から、夫の行蹟ぎょうせきについて
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
万太郎の放縦な行蹟ぎょうせきが、こういう大事をひき起こすのだとあって、この晩の騒ぎが動機となり、平常の不身持ふみもちな事実までが、数かぎりなく大殿中将おおとのちゅうじょうの耳に入って、とうとう万太郎、その翌日は
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)