行方不知ゆくへしれず)” の例文
その間、耳と口が一緒に働いて、名主の娘お吉が行方不知ゆくへしれずになつた事件が、父親忠兵衞と、母親お縫の口から、細かに説明されて行くのです。
竹町へ着いたのはもう夕刻ゆふこく肝心かんじんの作松が大きな疑ひを背負つたまゝ行方不知ゆくへしれずになつて、佐吉がカンカンに怒つてゐる最中へ、錢形平次と八五郎をつれて、ノツソリと歸つて來たのです。
めかけのお吉は、多分の手當てを強請ねだつて行方不知ゆくへしれず、もう一人の若い妾のお袖は、身一つで母の許に歸りましたが、間もなく、あらゆる物を振り捨てた彦太郎が、お袖の長屋へ訪ねて行つて
「お萩が行方不知ゆくへしれずになつた晩、お前は確かに店にゐたことだらうな」
「謎は解けたらう。志賀内匠はなぜ行方不知ゆくへしれずになつたか」
それつ切り行方不知ゆくへしれずになつてしまひました。