“ゆくへしれず”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ユクヘシレズ
語句割合
行方不知75.0%
行方不明25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
めかけのお吉は、多分の手當てを強請ねだつて行方不知ゆくへしれず、もう一人の若い妾のお袖は、身一つで母の許に歸りましたが、間もなく、あらゆる物を振り捨てた彦太郎が、お袖の長屋へ訪ねて行つて
「お萩が行方不知ゆくへしれずになつた晩、お前は確かに店にゐたことだらうな」
「それなら、願つたり叶つたりで——實はね親分、肝心の娘が行方不明ゆくへしれずになつてしまつたんです」
「他ぢや御座いませんが、私の弟の乙松おとまつといふのが、七日ばかり前から行方不明ゆくへしれずになりました」