ぬけがら)” の例文
彼処あそこに居るのが私です。然し、いゝえ。彼処に居る人は、矢つ張私のぬけがらに這入つた外の人です。昨晩までは、まだ私は私でした。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
それは只今言った通り蛇の腹の多数の麟板の後端が格子の木の外面にある些細な凸起にかかり着いて、ぬけがらを損せずに尾を持って引き出し得ぬと判り
衣かつぎ芋のぬけがら、遠慮のかたまり二つ三つと共に器に山を築く。
残されたる江戸 (新字新仮名) / 柴田流星(著)