蚊遣煙かやり)” の例文
夏場のことで、表通りの店はまだ開いて居りますが、蚊遣煙かやりが淡くこめて、何處からともなく爪彈つまびきの音も聽えて來る戌刻半いつゝはん(九時)過ぎ、江戸の夜の情緒は、山の手ながら妙になまめきます。
夏場のことで、表通りの店はまだ開いておりますが、蚊遣煙かやりが淡くこめて、どこからともなく爪弾つまびきの音も聴えてくる戌刻半いつつはん(九時)過ぎ、江戸の夜の情緒は、山の手ながら妙になまめきます。