蓬莢島ホルモサ)” の例文
それから今度は金物屋に行って鉛の半円鋳なまこを六百斤ほど買集め、そっくりそのまま町外れのシロカネ屋(金属細工屋)に持って行って、これは蓬莢島ホルモサから来た船の註文ゆえ
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
蓬莢島ホルモサでも一番の大金持、万熊仙まんゆうせんという家で、この六月に生れる赤ん坊のお祝いに、部屋部屋の天井から日本の小判を吊るすのだそうで、ソックリそのまま蠅除はいよけにするという話。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)