蒼白あを)” の例文
瀧口が顏愈〻やつれ、頬肉は目立つまでに落ちて眉のみ秀で、凄きほど色蒼白あをみてこまやかなる雙の鬢のみぞ、愈〻其のつやを増しける。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
隨分近所の子供等と一緒に、裸足はだしで戸外の遊戯もやるにかゝはらず、どうしたものか顏が蒼白あをく、駈競かけくらでも相撲でも私に敗ける者は一人も無かつた。
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)