華氏かし)” の例文
中央気象台の報告によると、ある日の最高温度は華氏かし百二十度であった。摂氏せっしでなくて幸福である。
死の接吻 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
時は一月末、雪と氷に埋もれて、川さえおおかた姿を隠した北海道を西から東に横断して、着てみると、華氏かし零下二十—三十度という空気もいてたような朝が毎日続いた。氷った天、氷った土。
弓町より (新字新仮名) / 石川啄木(著)