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菩提樹
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リーパ
ふりがな文庫
“
菩提樹
(
リーパ
)” の例文
菩提樹
(
リーパ
)
の茂った樹かげに立てたペンキ画の背景の前の椅子で、赤い
布
(
プラトーク
)
をかぶった女が格子縞のスカートの皺をひっぱっている。
子供・子供・子供のモスクワ
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
その古い
菩提樹
(
リーパ
)
の並木道をあっちへ横切ると、石敷の歩道がはじまる。
槭樹
(
ヤーセン
)
の影の落ちる歩道は八方から集って、緑のたまりのような公園となった。
赤い貨車
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
中庭の光景のあちらの空に芽ぐんだばかりの緑色に煙る
菩提樹
(
リーパ
)
の大きな頂が見えた。煉瓦の赤い建物がそこにあるので、菩提樹の柔い緑色は一そう柔く煙のように見える。
赤い貨車
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
並木道の左右に売店が並び、各々が意匠した店名を、「アガニョーク」「ゴスイズダート」青葉の下にかかげている。これはモスクワの書籍市だ。
菩提樹
(
リーパ
)
の新緑、空のプラカート。
モスクワ印象記
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
モスクワ市をかこむ環状
並木道
(
ブルヴァール
)
は今美しい五月の新緑である。ストラスナーヤ広場からニキーツキー門まで柔い
菩提樹
(
リーパ
)
の若葉がくれに、赤、黄、紺、プラカートの波が微風にふくらんだ。
モスクワ印象記
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
▼ もっと見る
パーヴェル・パヴロヴィッチが、茶をのんで窓越しに並木道の
菩提樹
(
リーパ
)
の梢を眺めている間に、ナースチャはニッケル盆にコップと薬罐とバラ模様の急須をのせ、食堂の隣室の戸をたたいた。
赤い貨車
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
並木通りには
菩提樹
(
リーパ
)
の葉のかずほど赤坊がいた。
子供・子供・子供のモスクワ
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
“菩提樹”の意味
《名詞》
菩提樹 (ぼだいじゅ、ぼだいず)
(ぼだいじゅ、ぼだいず)天竺菩提樹の別称。
(ぼだいじゅ)アオイ目アオイ科シナノキ属に属する落葉樹の一種。学名:Tilia miqueliana。
(ぼだいじゅ)禅宗における悟り。
(ぼだいず)天竺菩提樹の実。菩提子。
(出典:Wiktionary)
菩
漢検準1級
部首:⾋
11画
提
常用漢字
小5
部首:⼿
12画
樹
常用漢字
小6
部首:⽊
16画
“菩提樹”で始まる語句
菩提樹下
菩提樹皮
菩提樹林
菩提樹の城