荻江露友おぎえろゆう)” の例文
二世荻江露友おぎえろゆうといって、江戸唄の豊後節ぶんごぶしからわかれたこの流派では、名人だったが、安政の大地震で、くなるし、母もないし、男の兄弟は、やくざで、一人は兇状きょうじょうを食らって
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
拵えた百枚の羽織を幇間へ総羽織を出し、屋形船で中洲なかずへ乗り出す、花魁が中で琴を弾き、千蔭先生が文章を作り、稲舟いなふねという歌が出来まして、二代目名人荻江露友おぎえろゆうが手をつけて唄いました。