“荷前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ノザキ60.0%
ノサキ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此を見ても、村々の秋の祭りは新嘗から出て居り、其が神嘗祭の日に近く、荷前ノザキの初穂の一部を以て行ふ様になつた事が知れる。
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この荷前ノザキは、東人が捧げた、生蕃の国々の威霊であつたのを、天子から更に、まづ陵墓に進められたことゝ解する外はない。
たなばたと盆祭りと (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
諸国の荷前ノサキの早稲の初穂は、九月上旬には納まつて了ひ、中旬になつて、まづ伊勢に献られ、両宮及び斎宮の喰べはじめられる行事となる。
越えてふた月、十一月中旬はじめて、当今主上近親の陵墓に、荷前ノサキ使を遣し、初穂を捧げられる。此と殆ど同時に、天子の新嘗が行はれる。