荘田しょうだ)” の例文
これも、友達である三菱みつびし荘田しょうだ氏の令嬢である宮田夫人が、牛込余丁町うしごめよちょうまちの邸の隣地に、朱絃舎の門標を出させる家を造ってくれた。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
御用邸に近い海岸にある荘田しょうだ別荘は、裏門を出ると、もう其処そこの白い砂地には、くずれた波の名残りが、白い泡沫ほうまつを立てているのだった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
そうです。たしか美奈子さんより二三年下なのですが、お顔なんかよく知っているのです。此間も『あれが荘田しょうださんのお嬢さんだ』
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「何でも、今日の縁談の申込み手と云うのが、ホラ瑠璃さんも行ったゞろう。此間園遊会をやった荘田しょうだと云う男らしいのだ。」
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)