茶人ちゃじん)” の例文
「こんな処に立ってたって、この雨はやみアしねえ、表通りなら往来があるから、拾ってってくれるような茶人ちゃじんがあるかもしれませんぜ」
花も刀も (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
茶と聞いて少し辟易へきえきした。世間に茶人ちゃじんほどもったいぶった風流人はない。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
うちの草履取の孝助に恋煩いをしているとサ、まア本当に茶人ちゃじんも有ったものですねえ、馬鹿なお嬢様だよ、それからあの相川の爺さんが汗をだく/\流しながら、殿様に願って孝助をくれろと頼むと
父は島田という人で、茶人ちゃじんでした。