芳町よしちやう)” の例文
晴代は芳町よしちやうで半玉から一本に成りたての頃から、ひまさへあると外国物それも重にイタリイやアメリカものの上演される水天宮館へ入り侵つてゐたもので
のらもの (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
夫 (小説を声高に読みはじめる)「芳町よしちやうで幅の利く顔役、弥太やたらうげん七が出先から子分に持たせてよこした手紙を見た女房おげんの顔の色がさつと変り……」
世帯休業 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)