花曇子はなどんす)” の例文
ころげおちた将の放れ駒には“三本からかさ”の金貝かながいったくらがおかれてあり、この鞍といい、また花曇子はなどんすのよろい直垂衣ひたたれや、おびていた鬼丸の太刀も、名越尾張守高家のものにちがいなかった。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)