艱難なやみ)” の例文
◯さてこの章の研究に当り注意すべきは、五章十五節の「彼は六つの艱難なやみの中にて救い給う、七の中にても災禍わざわいなんじに臨まじ」
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
この故に我はキリストの為に、微弱、恥辱、艱難なやみ、迫害、苦難に遭うことを喜ぶ。そは我、よわき時に強ければなり。
パウロの混乱 (新字新仮名) / 太宰治(著)
ユダヤにありては七は完全を意味する語であれば、六は未完を示す辞である。故に七の艱難なやみとは艱難がその極に至ったことを意味するのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
すなわち彼の艱難なやみはその極に達したのである。ために洪水の如き悲痛が彼の心を満たすに至り、それがおのずから発して第三章の哀語となったのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)