“良秀”の読み方と例文
読み方割合
よしひで100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(殊に「人生は地獄よりも地獄的である」と云う言葉だった)それから「地獄変」の主人公、——良秀よしひでと云う画師えしの運命だった。
歯車 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そのかみ、猛火の中のわが娘を見たという、仏画師良秀よしひでのように、——人の世の掟を超えた、芸道三昧の恍惚境にひたり切って、——浮世絵師芳年の顔は、名ある高僧のように澄み切ったのでした。
芳年写生帖 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
しかし、その御話を致しますには、豫め先づ、あの地獄變の屏風を描きました、良秀よしひでと申す畫師の事を申し上げて置く必要がございませう。
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)