臥牛山ぐわぎうざん)” の例文
札幌さつぽろ行の列車は、函館はこだての雜沓をあとにして、桔梗、七飯なゝえと次第に上つて行く。皮をめくる樣に頭が輕くなる。臥牛山ぐわぎうざんしんにした巴形ともゑなりの函館が、鳥瞰圖てうかんづを展べた樣に眼下に開ける。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)