膠玉にかわだま)” の例文
彼は云いながら、ポケットから小さな膠玉にかわだまを取り出して、ハシッと壁にぶっつけた。膠が破れて、濃い血のりが、その壁が生きた人間の胸ででもある様に、タラタラと流れた。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)