腰椎ようつい)” の例文
たかしの弟は脊椎せきついカリエスで死んだ。そして妹の延子も腰椎ようついカリエスで、意志をうしなった風景のなかを死んでいった。
冬の日 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
戸台さんたらお酒をのむのがバレてね、腰椎ようついの注射がきかないのですって。腰ツイがきかなければ全身もきかないのだそうで、局部で手術うけて、痛がってうなっていました。
因業いんごうじじいだとか、厄病神だとか、早くくたばっちまえとかさ、ところが、——或るとき躯の調子がおかしくなり、医者に診てもらうと、腰椎ようついカリエスだということがわかった」
季節のない街 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)