腕木門うでぎもん)” の例文
西洞院にしのとういん四条の辻からぞろぞろ出て来た侍たちである。その横には、白壁でいた長い塀と宏壮な腕木門うでぎもんがあった。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、一顧もせずに急いでゆく先の影を追って、四、五丁ほどもついて行くと、城番屋敷か柳沢家の重臣の邸宅でもあろうか、高い土塀つづきに紅殻塗べにがらぬりの腕木門うでぎもんが向うに見えます。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)