背戸田せどた)” の例文
夜一夜、だれもまんじりとしなかった。半蔵もその仲間に加わって、産後の妻の身を案じたり、竹藪たけやぶ背戸田せどたに野宿する人たちのことを思ったりして、太陽の登るのを待ち明かした。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)