肥前長光ひぜんながみつ)” の例文
小刀は日頃の物であったが、大刀は、仕官以後は遠慮して差さなかった例の無銘むめい——しかし肥前長光ひぜんながみつともいわれている——愛刀物干竿ものほしざおを、久しぶりに、その腰間ようかんに、長やかに横たえていた。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)