“肉入団子（ワレーニキ）” の例文
｟いつたい、どうしてパツュークは肉入団子（ワレーニキ）を食ふだらう？　今度はまさか団子汁（ガルーシュキ）のやうに、俯向いて啜るのではあるまい。
ディカーニカ近郷夜話　後篇：02 降誕祭の前夜 (新字旧仮名) ／ ニコライ・ゴーゴリ(著)
それをむしやむしや食つてしまふと、彼はまた口を開けた。すると肉入団子（ワレーニキ）は前と同じ順序で、彼の口へ飛びこんで来た。
ディカーニカ近郷夜話　後篇：02 降誕祭の前夜 (新字旧仮名) ／ ニコライ・ゴーゴリ(著)
彼がこんなことを考へてゐる間に、パツュークは口をあいて肉入団子（ワレーニキ）をちよつと睨むと、一層大きく口を開けた。
ディカーニカ近郷夜話　後篇：02 降誕祭の前夜 (新字旧仮名) ／ ニコライ・ゴーゴリ(著)
「あなたの愛情（おなさけ）にきまつてるぢやありませんか、ハヴローニヤ・ニキーフォロヴナ！」かう囁やくやうに言ふと、祭司の息子は片手に肉入団子（ワレーニキ）を持つたまま
ディカーニカ近郷夜話　前篇：03 ソロチンツイの定期市 (新字旧仮名) ／ ニコライ・ゴーゴリ(著)
とたんに祭司の忰は肉入団子（ワレーニキ）を咽喉（のど）につまらせてしまつた……。彼の両の眼は、たつたいま幽霊のお見舞を受けたといはんばかりに、かつと剥きだしになつた。
ディカーニカ近郷夜話　前篇：03 ソロチンツイの定期市 (新字旧仮名) ／ ニコライ・ゴーゴリ(著)
「肉入団子（ワレーニキ）に、小麦粉の煮団子（ガルーシュキ）に、それから＊パムプーシェチキと、＊トヴチェーニチキと！」
ディカーニカ近郷夜話　前篇：03 ソロチンツイの定期市 (新字旧仮名) ／ ニコライ・ゴーゴリ(著)