聽聞ちやうもん)” の例文
新字:聴聞
われは夫人に會はんことの心苦しさを訴へしに、公子は唯だたはむれに、そは説法なくては濟まぬならん、されど説法を聽聞ちやうもんせんもおん身に害あらじと答へぬ。
もはや其時の感傷もなく、他人事ひとごとのやうに知らぬ人の歌ひ彈ずるを聽聞ちやうもんした。
すかんぽ (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)