耶馬臺やばだい)” の例文
新字:耶馬台
「親分は今までに、いろ/\の隱し言葉を解きましたね、一字送り、逆讀さかよみ、耶馬臺やばだい讀み、魔法陣讀みなどと」
平次はこの假名で書いた耶馬臺やばだいの詩のやうな八五郎の手紙を開いたまゝ、まさに途方に暮れて居るのでした。
そつとうつし取つて、近所の手習の師匠にも見せたが、——もつとも淺井朝丸樣は、これは學者や坊主は、讀めまい、吉備眞備きびのまきびの讀んだ耶馬臺やばだいのやうなものだから
あれは本當の惡黨さ、——自分でなぞ呪文じゆもんを書いて置きながら、用人に、耶馬臺やばだいみたいだ——つて言つたさうだ。誰かに讀んで貰はなきや困るが、自分で讀んぢやまづかつたのさ。