耆婆扁鵲きばへんじゃく)” の例文
お雪の病気をなおすにも怪しいものを退治るにも、耆婆扁鵲きばへんじゃくに及ばず、宮本武蔵、岩見重太郎にも及ばず、ただ篠田の心一つであると悟りましたので、まだ
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大概のことは気にもかけなかったが、婆さん貧病は治して貰った、我が朝の、耆婆扁鵲きばへんじゃくと思う人を、藪はちと気になったから、山の井さんを何だ、と思うとめるとね。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)