翠葉花すいようか)” の例文
二人はそこへ上がったが、欄干らんかんから往来をながめていると、内裏だいりへ入って行く宮内府の役人がしきりに目につく。——みな頭巾やかんむりのはしにこの日は“翠葉花すいようか”というかざししていたからである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)