縒捻よじ)” の例文
幾つもある阿片寝床あへんベッドには、もうゆうべの愚連隊たちはひとりも見えなかった。ただ、トム公と背なかをくッつけて、お光が、絹糸の束のように、からだを縒捻よじッたまま、ふかい寝息をかいて寝ていた。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)