緩斜かんしゃ)” の例文
右手の緩斜かんしゃから前方にかけ、広大な地峡をなしていて、そこは見渡すかぎりの荒蕪こうぶ地だったが、その辺をよく注意してみると、峠の裾寄りのところに、わずかそれと見える一条の小径こみちわかれていた。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)