“紋附(もんつ)” の例文
紬(つむぎ)の着物に紋附(もんつ)きのお羽織をひっかけ、謡曲なども少したしなみ、そのせいか言葉つきも東北の方言と違っていて、何々にて候(そうろう)、などといかめしく言い、女ぎらいか未(いま)だに独身、酒は飲むが
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
私は、とんでもない無礼をいたしました。私の身のほどを、只今、はっと知りました。候文(そうろうぶん)なら、いくらでもなんでも。他人からの借衣なら、たとい五つ紋の紋附(もんつ)きでも、すまして着て居られる。
虚構の春 (新字新仮名) / 太宰治(著)