紅殻塗べにがらぬ)” の例文
旧字:紅殼塗
そして、一顧もせずに急いでゆく先の影を追って、四、五丁ほどもついて行くと、城番屋敷か柳沢家の重臣の邸宅でもあろうか、高い土塀つづきに紅殻塗べにがらぬりの腕木門うでぎもんが向うに見えます。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)