紀長谷雄きのはせを)” の例文
又、漢文学に於ても、菅原道真、紀長谷雄きのはせを三善清行みよしきよゆきなどは、支那人に劣らないくらゐ、立派な漢文を書いてゐる。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
遠祖が紀長谷雄きのはせをであつたと云ふので、紀氏、名は徳民、字は世馨せいけい、号は平洲とした。後に一種の性行を養ひ得て、所謂いはゆる「廟堂之器」となつたのが此人である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)