紀国坂きのくにざか)” の例文
面に自信の色を現わしながら颯爽さっそうとして足を向けたところは、伝六のいったつじ君の徘徊はいかいしている柳原の土手ではなくて、ついよいの口に通ったばかりのあの紀国坂きのくにざかだったのです。