粟粒大ぞくりふだい)” の例文
しかし良三は自ら双臂胸腹さうひきようふくを摩して、粟粒大ぞくりふだいの物がはだへに満ちてゐるのを知つた。夜が明けた。良三は紅疹のむらがり発したのを見て喜に耐へず、大声に「先生」と叫んだ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)