粘土こねつち)” の例文
「介が、諸方をお探しして行きますと、いつか、和子様をおぶって粘土こねつちを取りに参りました丘の蔭にこう、坐っておいであそばしました」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
侍女こしもとや、下婢しもべまでが、そこへかたまって、口々に、十八公麿の孝心をたたえた。それに、粘土こねつち仏陀ぶっだの像を作っていたということが、大人たちの驚異であった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)