しいな)” の例文
しかし人手がなくって餌を煮られないという場合には掃寄はきよまいか小麦のしいななんぞを与えてもようございます。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
それから赤い襷掛たすきがけに紺足袋穿という風俗なりで、籾の入った箕を頭の上に載せ、風に向ってすこしずつ振い落すと、その度にしいな塵埃ほこりとの混り合った黄な煙を送る女もあった。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)