籤引くじび)” の例文
「いつのことだか分りゃしないよ。籤引くじびきで、うまく当ると帰って来られるんだとさ」
諜報中継局 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そこで教務課長というような人が級長を呼び寄せて言うのである。君達の立場は分るのであるが、など同情深く口籠ったりしながら、籤引くじびきで受持ちの講義を決めるのはどういうものだね。
勉強記 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
「じゃあ、」とひとりの悪漢が言った、「だれが一番先か籤引くじびきをしろ。」
「そしてここへ一列に並べ、公平に籤引くじびきだ」
若殿女難記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)