簀子縁すのこえん)” の例文
つかつかと奥から跫音あしおとが渡って来た。簀子縁すのこえんから降りて、床几しょうぎを持てとその人はあたりの者にいいつけている。それが家康であった。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は、振向きもせず、長い簀子縁すのこえんを、ずしずし踏み渡っていた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)