箭四郎やしろう)” の例文
うしろで、手をつかえているのは、この間、範宴がかたみぞといって植髪うえがみの坐像をもたせて帰した六条の召使、箭四郎やしろうなのである。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
箭四郎やしろうは、牛小屋の牛を世話したり、厨や湯殿の水汲みをする雑人ぞうにんだったが、やはり心配になって、井口のかけひに、水桶を置きはなしたまま
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
箭四郎やしろうでございます」日野の家を移る時からいてきた下僕しもべは、この箭四郎と、若党のすけだけであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)