筺裏きょうり)” の例文
病は苦悩の多く強いものでは無かったが、美しい花の日に瓶中へいちゅうしおれゆくが如く、清らな瓜の筺裏きょうりに護られながらようやく玉の艶を失って行くように、次第次第衰え弱った。定基は焦躁しょうそうしだした。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)