“空寂”の読み方と例文
読み方割合
くうじゃく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かんの身境、じゃくの心境。やはり人間には、尊いものに相違ございません。けれど、まったくの閑人となっては、そのかいもありません。空寂くうじゃくというべきです。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この理によりて考うるに、生時に精神作用の外発して、死時に空寂くうじゃくに帰するがごとく思わるるは、その実、外発の勢力再び内包に帰し、顕勢力一変して潜勢力となりたるものに過ぎざるべし。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)