稼業柄かぎょうがら)” の例文
ガミガミと突き出してしまうことは、いくら稼業柄かぎょうがらとは言いながら薄情なやつらだと、それで口惜しくてたまりませんでした。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
朱富は酒店のみやの一亭主だが、稼業柄かぎょうがら、日常よく人間に接して、世間や人間の機微きび本質によく通じているせいか、どうして、なかなかな才気だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)