祥瑞ションズイ)” の例文
長年、日本から景徳鎮へ陶業の留学に渡っていた伊勢松坂の人で——祥瑞ションズイ五郎大夫とのあいだにした子が於福なのである。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
高等学校時代にこの祥瑞ションズイを買ったんだよ、なかなか俺も馬鹿にしたもんじゃなかろう、と笑いながら、柱にかかっている一輪差しを眺めていたことがあり、また
写真に添えて (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
祥瑞ションズイの亡き後、捨次郎はその松坂を去って、郷里の尾張おわりへひき移り、この土地の瀬戸村で産出する陶器をはじめ、諸国のかまの製品も扱って、那古屋、清洲、京
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところが祥瑞ションズイ五郎大夫は、日本へ帰るとまもなくやまいにかかって亡くなってしまった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)