神護寺内じんごじない)” の例文
車を下りて、車夫くるまやに母を負うてもらい、白雲橋を渡って、神護寺内じんごじないの見晴らしに上った。紅葉もみじはまだ五六分と云う処である。かけ茶屋の一にあがって、姉が心尽しの弁当をたのしく開いた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)