歯までが、乱杭歯らんぐいばで、黄いろくて、汚い口であるが、その顔は神色自若しんしょくじじゃくとして、わずかの愛嬌さえたたえていた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
暫く経文を唱えて居られたが神色自若しんしょくじじゃくとして少しも今死に臨むという状態は見えない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
神色自若しんしょくじじゃくとしていた。
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)