“硲”の読み方と例文
読み方割合
はざま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時もこの宿にはざま君も正宗まさむね氏なども来ていて、毎日近くのシャトウやオリーブの林を描きに出かけたものだった。正月だというのに外套がいとうも着ずに写生が出来るのだから結構だった。
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
断崖と丘のはざまから、細い滝がひとすじ流れ出ていた。滝の附近の岩は勿論もちろん、島全体が濃い霧のためにあおぐろく濡れているのである。木が二本見える。滝口に、一本。かしに似たのが。丘の上にも、一本。
猿ヶ島 (新字新仮名) / 太宰治(著)