硬骨漢こうこつかん)” の例文
がかつて心を宗教に寄せる前には、剛情で始末におえぬ硬骨漢こうこつかんであったが、ひとたび信者となってからは手をくつがえしたごとく温和な柔順な、涙もろい人に変った。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
硬骨漢こうこつかん汲黯きゅうあんが退いた後は、帝を取巻くものは、佞臣ねいしんにあらずんば酷吏こくりであった。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)