“石火(いしび)” の例文
いまから考へると多分の嫉妬(しっと)もあつたやうに思ふ。さういふ険(けわ)しい石火(いしび)を截(き)り合つて、そこの裂目(さけめ)から汲(く)まれる案外甘い情感の滴り——その嗜慾(しよく)に雪子は魅惑を感じた。
過去世 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)