短艇ボウト)” の例文
急停船したデ・グラシア号から、ボイス船長自身と、Crifton という二等運転士と、二人の船員を乗せた短艇ボウトが下ろされた。
海妖 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
大河に恍惚うつとりとゆく帆船、短艇ボウト、煙、水面
緑の種子 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
事実それから間もなく、降ろし掛けた短艇ボウトに一団の伊太利人が襲いかかって、船員は仕方なく発砲して追い散らしている。
運命のSOS (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
とつ、放せ』短艇ボウトに魔あり
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
態とそれ以上乗せずに短艇ボウトを降ろしたのだという説明もあるが、若しこれが事実とすれば、この名案は何の役にも立たず、プランは終に実行されなかった。
運命のSOS (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
帆桁索プレイスは一つ一つ正規の繋栓ピンに留まっている許りか、何よりも不可解なのは、非常用の短艇ボウトが一隻も失くなっていないことだ。皆ちゃんと短艇台デエヴィットに納まっているのだ。
海妖 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
第三に、貴婦人相手のダンスの礼儀も大事だが、先ず乗組員の短艇ボウト訓練をおろそかにしないこと。
運命のSOS (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
仮りに船員が船を捨てたものとしても、その理由は何処にも発見されないのだ。それに、短艇ボウトが一隻も無くなっていないで、全部縛り付けてあることを忘れてはならない。
海妖 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)